きめの細かい格調高く美しい石目と
硬質で風化への強い耐性を兼ね備えます

庵治石の優れた特徴

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美しい石目

花崗岩の中でも庵治石は石目がとくに細かく、また青みのある深いグレーであることから、大変品の良い美しさがあります。年数が経つごとに石目に深みが出ることも魅力の一つです。

世界に類のない神秘的な模様「斑」

庵治石の最大の特徴は「斑が浮く」という現象です。
「斑」模様は奥行きを感じさせる二重絣のような美しい模様で、たなびく雲にも、舞い落ちた桜の花びらにも例えられています。
地学上によれば黒雲母の集合体だといわれていますが、そのような美しい模様を形成した理由は、現在も謎のままです。

 源平合戦と斑

伝承では、源平合戦の時に屋島の神仏が桜の吹雪を舞い散らせ、その桜が庵治石に斑として美しく花咲いていると言われています。

硬質で劣化しにくい

中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された比較的新しい花崗岩です。そのため時間経過による劣化が少ない傾向があります。また、鉱物の結晶の結合が強く緻密なため硬度が高く水晶と同じ7です。硬さのため、加工には手間と時間が必要ですが、細かな細工や彫刻に適し、彫られた文字なども良く映えます。

水に強く風化しにくい

結晶の結合が強く緻密なため吸水率が低く、そのためシミになりにくく、風化もしにくい特徴を備えています。

色の変化が少なく経年変化しにくい

良質な庵治石は、黒雲母に含まれる鉄分が極めて少ないため、年月の経過による赤茶色になるなどの変色や艶落ちが少ないのです。

化学変化に強く形状が崩れにくい

花崗岩の中でも化学変化に強いといわれており、酸性雨の影響による石表面のすり減りが少ないので形状や彫刻が崩れにくいのです。

最高級石材

希少であり、花崗岩において最高級品に位置するため、大変価値の高い石材です。

 

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