採掘場ごとの特徴があり
庵治石には、非常に多くの種類があります

庵治石の種類

石英、長石を主成分とし、少量の雲母と角閃石を含みます。
庵治石はこれら構成鉱物の結晶が極めて小さく結合が緻密なことから、花崗岩の中でもより硬いのです。
そして庵治石は石目の細かさ(構成物質の大きさの違い)ごとに、大きく3種類に分かれます。
細目(こまめ)・中細目(ちゅうこまめ)・中目(ちゅうめ) ・荒目(あらめ)
さらに同じ細目でも採掘場ごとに細かさ・色の濃さ・斑の模様などが異なります。
ちなみに香川県内の牟礼町と庵治町では併せて約40軒の採掘場があり、1軒の採掘場の中でも数種類の石目があるので、庵治石には非常に多くの種類があるのです。

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庵治石の種類

庵治石 細目(こまめ)

構成する結晶が細かいため、グレー色が強く「斑が浮く」という現象が見られます。「斑」とは庵治石の最大の特徴である奥行きを感じさせる二重絣のような美しい模様のことです。庵治石の中で最も高級とされる石です。

庵治石 中細目(ちゅうこまめ)

細目の次にきめの細かな石です。結晶の細かさ、色味などの特徴は、細目と中目の中間に位置します。
産出量は細目、中目に比べると希少な石です。「斑」の浮くものもあります。

 

庵治石 中目(ちゅうめ)

細目と比べると白系色の結晶が大きく、庵治石の中では色が明るく美しい白さがある石です。
細目の次に産出量の多い石です。「斑」の浮くものもあります。

 

 

庵治石 錆石(さびいし)

庵治石の茶色い石です。(サンプルは庵治石細目の錆石)錆石自体が希少ですが、更にまれに「赤斑」と呼ばれる錆色の「斑」の浮くものもあります。研磨した錆石は室内向きとされます。

 

 

庵治石 ムラ石

細目と中目の粒子が入り混じった境界線で採れる石です。自然の創った優美なムラ模様が特徴です。
花崗岩でありながら、大理石のような柄の変化が楽しめます。

 

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