職人の手が加わることで、風情が生まれ、
機能的に進化する「粗面」
石の表面に様々な加工を施すことで、変化に富んだ味わいと共に、滑り止め効果などの機能が備わります。
庵治石 のみ切り仕上げ
ノミを使用して、荒く平面に仕上げる方法で、ノミ跡の窪みに趣があります。1点1点の手加工であるため、技量によって違いがあります。現在最も難しく、高級な加工だと言えます。
庵治石 ビシャン仕上げ
ピラミッド状の突起の並んだ金槌で叩く、存在感ある仕上げ方法です。突起の数が16ヶ、36ヶ、64ヶ、100ヶの順できめを細かくでき、ノミよりも小さい凸凹がある表面になります。技術者が少なく、技量を必要とする仕上げです。
庵治石 小叩き仕上げ
両刃と呼ばれる道具を使用し、表面に横スジの刃跡を付けて仕上げる方法です。昔はビシャンの後の高級仕上げとして用いられました。平行に同じ深さの刃跡を一筋ずつ下から上へ丹念に叩いて仕上げていきます。
庵治石 ブラスト仕上げ
石材よりも硬いカーボン粒子を高圧の圧縮空気に混合して吹き付けます。表面をざらざらと仕上げます。字彫を行ったり、割肌に使用して、風化した様に見せる事も出来ます。
庵治石 バーナー仕上げ
石の表面をジェットバーナーの2800度の火炎で炙ることで、表面の結晶組織が熱膨張してはじき飛ばして仕上げます。ざらざらとした表面になります。滑り止めとして、よく利用されます。 |