大地の創造した庵治石に備わる、
自然そのものの美しさを表現する「割肌」
庵治石の素材感、質感を活かした仕上げ方法です。
演出によって、「味わい深さ」や「寂び」、「素朴さ」を表現することも、逆に「重厚感」や「高級感」、「迫力」を表現することもできます。
自然にしか創造し得ない美しさがあります。
庵治石 カサネ肌(白)
庵治石の岩盤には、南北に走る無数のスジがあります。カサネ肌とは、そのスジに沿って剥離した面です。庵治石の一般的なグレー色や石目とは違い、虎模様や斑点模様など自然が創った様々な表情が浮かびます。また、錆色に変化していくものもあり、色の変化が楽しめます。
面が平らで、しっかりしているので、特に床材に適しています。
庵治石 カサネ肌(錆)
カサネ肌(白)と同様、庵治石の岩盤に走るスジに沿って剥離した面です。濃い茶色の肌で、虎模様や斑点模様など、カサネ肌(白)よりも更に多くの表情を持ちます。さながら陶器の窯変を思わせる、天然の美です。
カサネ肌(錆)は多くは採れず希少な表面材です。
庵治石 割肌(白)
割肌は庵治石を矢と呼ばれるくさびなどを使い、人工的に割った面です。岩盤に対して水平の目に沿って割ることが多く、カサネ肌よりも荒々しい表面仕上げを楽しむことができます。庵治石らしいグレー色をしており、斑模様が見える割肌もあります。
庵治石 割肌(錆)
割肌(白)と同様、矢と呼ばれるくさびなどを使い庵治石の錆石を人工的に割った面です。岩盤に対して水平の目に沿って割ることが多く、カサネ肌よりも荒々しい表面仕上げを楽しむことができます。大きな原石は少なく、大材はほとんど採れません。小さいサイズの部材に適しています。
庵治石 2番肌(白)
庵治石の岩盤には2番と呼ばれる東西に走る亀裂があります。亀裂には雨水が入り、鍾乳石を作るように長い年月をかけてカルシウムなどを付着させます。その亀裂に沿って割った面が2番肌です。庵治石のグレー色の上に白っぽい色が重なって見え独特な表情を見せます。 |